特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の駆除にご協力ください
[2020年11月27日]
[2020年11月27日]
クビアカツヤカミキリは、平成30年1月15日に、外来生物法による「特定外来生物」に指定された外来種の昆虫です。
大繁殖して樹木を枯死させるおそれがあり、分布拡大を防止するために、販売や飼養、運搬などが禁止されています。
本市では、平成27年に初めて被害が確認され、情報収集や駆除などの対策を進めています。
名称 | クビアカツヤカミキリ(クロジャコウカミキリとも呼ばれる) |
---|---|
原産地 | 中国、 モンゴル、韓国、北朝鮮等 |
体長 | 成虫の体長(触覚及び脚を除く)は、3~4cm。触角を含めると5~7cm前後で、カミキリの中ではやや大きい。 |
特徴 | 幼虫は、黄味がかった白色のいわゆるいも虫。樹木の中に生息し、外からは見られない。 |
生態 | 幼虫は、樹木内部に寄生し、樹木を食い荒らして木くずと糞の混じった「フラス」を排出する。樹木内部で2~3年かけて成長し、さなぎになり、5月中旬~7月に成虫となって樹木の外に出現する。繁殖力が非常に高く、狭い範囲で大繁殖する。 |
成虫(左がオス、右がメス)
樹木の根元に溜まったフラス
排出孔から垂れ下がるフラス
クビアカツヤカミキリについて
クビアカツヤカミキリは、サクラやモモなどの樹木に寄生し、幼虫が内部を食い荒らすことで樹木を弱らせます。穴が空き弱った樹木は、水分や養分を運べなくなりやがて枯れてしまうため、木が倒れたり枝が落ちたりして危険です。また、モモやウメなどの果樹に寄生すれば、農業に被害をもたらします。
さらに、日本に本来生息していない生きもの「外来種」であるため、日本に以前から生息している生きもの「在来種」と競合するなど、生態系に何らかの影響を与える可能性もあります。
クビアカツヤカミキリは、在来種のカミキリに比べ、狭い範囲で大量に繁殖するため、被害が速く大きくなる傾向があります。
できるだけ早く被害を発見し、すぐに駆除を行うことが大切です。
寄生された樹木(被害発見当初)
寄生された樹木(左の写真の3か月後)
寄生木の断面
現在、市東部のサクラ、モモ、スモモ、ウメにクビアカツヤカミキリの寄生が確認されており、分布拡大が進んでいます。市ではクビアカツヤカミキリの被害拡大を防ぐため、市内での寄生状況の調査及び駆除を行っています。
ご自宅の敷地やその周辺、または、勤め先の敷地内などに、サクラやモモなどの樹木がある場合は6月~9月にかけて、フラスや成虫がいないか確認をお願いいたします。
その際、クビアカツヤカミキリの成虫を見つけたり、クビアカツヤカミキリが寄生していると思われる樹木を発見した場合は、速やかに市へご連絡ください。
また、成虫を捕獲した場合には、その場で処分をお願いします。外来生物法により、生きたままの販売や飼養、運搬が禁じられていますので、対処が難しいときは、ご相談ください。
なお、内部に幼虫がいることが明らかな寄生木を伐採し、運搬することも、外来生物法に違反する場合があります。そのようなときも、市にご相談ください。
※ メールでご連絡いただける場合は、040601@akiruno-info.tokyo.jpまでお送りください。
なお、写真を添付するときは、1通につき1MB以下にしていただきますようお願いします。
※ クビアカツヤカミキリの寄生状況調査について、以下の資料にまとめてありますので、ご参考ください。
寄生状況調査(フラス調査)の手引き
市民の皆さんから、クビアカツヤカミキリについて63件の情報が寄せられ、うち42件がクビアカツヤカミキリによる被害でした。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
このほかに公共施設の調査や研究機関との連携などさまざまな対策を加え、被害区域をまとめた分布図は以下のとおりとなります。