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あしあと

    檜原村新交通システム導入基本計画

    [公開日:2016年8月30日]  [更新日:2016年8月30日]

    ID:302

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    村では、平成16年12月に「檜原村路線バス検討委員会」を設置し、村内を運行している「路線バスの維持」と路線バスの運行していない「交通空白(不便)地域」における村民の皆さんの交通手段(新交通システム)の確保について、自治会長・小中学校PTA会長・バス会社代表などに参加していただき検討を重ねてまいりました。

    平成19年1月、委員会から協議・検討結果をまとめた「檜原村路線バス検討委員会検討結果報告書」が村に提出され、委員会から村に対して「交通空白(不便)地域」における新交通システムの早期実現に関して実施方法等に関する具体的な提案を示されました。

    村では、委員会の提案を受け、同年2月に「檜原村新交通システム導入基本計画」を策定いたしましたので、その概要をお知らせいたします。

    「交通空白(不便)地域」における新交通システムの導入について

    村では、委員会結果報告書における新交通システムに関する調査・検討結果についての報告内容の交通状況と村民からの意見・要望を踏まえて、「交通空白(不便)地域」の設定、改善課題・方針の検討を行い、村民の皆さんへの生活交通施策の充実を図ることを目的に新交通システム導入基本計画を策定しました。

    以下、計画の主な内容についてお知らせします。

    「新交通システム」の位置づけについて

    村内における「新交通システム」を「バス停と集落内を結ぶ支線(フィーダー)交通」と位置づけています。路線バスの維持に貢献できる(競合しない)ことを前提に、本線である路線バスに乗り継ぐための支線(フィーダー)交通機関としました。

    「交通空白(不便)地域」の設定条件について

    新交通システムにおける交通空白(不便)地域を「路線バスの乗り入れがなく、最寄りのバス停までの距離が概ね300メートル以上の地域」としました。

    「交通空白(不便)地域」の設定について

    上記の設定条件により、村内における「交通空白(不便)地域」として、以下の地区を該当地区としました。

    1. 神戸地区
    2. 藤倉地区
    3. 湯久保地区
    4. 尾根通地区
    5. 大平地区(数馬上)
    6. 笛吹地区
    7. 泉沢地区(下元郷)

    「交通空白(不便)地域」の設定について改善課題と改善方針について

    上記の「交通空白(不便)地域」に適合した新交通システムをつくりあげるため、住民ニーズ(要望)調査などを行い、該当地域における改善課題と改善方針について、以下のとおり決定しました。

    改善課題について

    • 高齢者が自分で出かけるための移動手段が必要である
    • バス停から自宅までの安全で安心できる移動手段が必要である
    • 家族(子供や高齢者)送迎の負担の軽減が必要である
    • 1~2人暮らしの高齢者の日常生活における外出支援が必要である

    改善方針について

    • バス停と集落内を結ぶ「新交通システム」を導入して改善を図る
    • 先行して導入する地区を設定し、期間を定めた実証運行(実験的な運行)を行い、評価・検証をして本格運行への移行や改善方策、他地区への展開などの検討を行う。

    「新交通システム」実証運行基本計画について

    上記の「交通空白(不便)地域」の改善方針に基づき、「新交通システム」実証運行基本計画を下記のとおり決定しました。

    運行の方針

    • バス停までの支線(フィーダー)交通により、「交通空白(不便)地域」を解消する
    • 高齢者や小・中・高校生等の移動制約者の日常生活を支える交通手段とする
    • バスの需要(利用)を開発し、「安全・安心」な「活力ある」むらづくりに貢献する
    • 路線バスの運行と連結し、村の公共交通ネットワークの形成を目指す
    • 先行導入地区と運行期間を設定した実証運行事業方式を採用する
    • 主な利用対象者を
      (1)高齢者や小・中・高校生などの移動制約者
      (2)通院や買物、公共施設利用等を目的とする昼間居住者
      (3)自家用車や送迎交通の利用者とする

    実証運行先行導入地区の設定

    先行導入地区を設定するにあたり、以下の方針を改めて検討を行いました。

    • 事業効果の把握(地区の人口規模、高齢者数、高齢化率、子供の数など)
    • 交通の不便性の度合い(バス停までの距離、坂、夜間の歩行など)
    • 道路状況(幅員、改良の必要性など)
    • 事業採算性の把握(効率性等からある程度の需要が見込めるなど)

    上記の方針により、村内における「交通空白(不便)地域」の中から「藤倉地区」と「神戸地区」を先行導入地区の候補地に設定しました。

    運行計画

    新交通システムに関する実証運行計画の内容については、以下のとおりです。

    新交通システムの発着時点

    運行の方針(目的・利用対象者)から路線バスのバス停を発着地点とします。

    新交通システムの運行ルート

    先行導入地区の道路状況や集落の分析状況、住民ニーズ等を考慮して運行ルートを設定し、「バス停をは発着点にして、集落内で折り返す往復ルート」を基本ルートとします。

    運行時間帯・運行本数・使用車両・運賃について

    • 通学や通院等の時間に合わせた予約制の運行システムとし、新交通システムから路線バスに乗り継ぐ、路線バスから新交通システムに乗り継ぐことができる「路線バスの時刻表に合わせた発着時間」に設定します。
    • 新交通システムの運行日は、平日(月曜日~金曜日)運行します。
    • 新交通システムの使用車両は、10人乗りのワゴン車(4輪駆動)を予定しています。
    • 新交通システムの運賃は、1回100円程度を予定しています

    今後の事業化の推進について

    今後、村では、本基本計画を基に実証運行実施計画を策定し、国・東京都等の関係機関との調整等、所定の手続きを経て平成19年度中の運行開始を目指し、事業化を進める予定です。

    最後に

    以上が「檜原村新交通システム導入基本計画」の概要です。

    村では今後、新交通システムに関する協議・検討を進め、村民の皆さんの生活交通施策の充実に務めてまいります。